カップラーメンを食べ続けると健康に害あり?身体に与える影響についてご紹介
皆さんこんにちは凛です。
コンビニ、スーパーで安く買えるカップラーメン。種類にもよりますが、1個あたり200円くらいで購入することができます。
安価で手に入れることができることから、重宝している方もおられるでしょう。お湯注いで3分待つだけ…、普段から自炊しない人にとって強い味方だと思います。
しかし、毎日カップラーメンだけだと、健康面で考えてみると、あまりよろしくありません。
そこで今回は、
- カップラーメンが身体に悪い理由
- 食べるときの注意点
以上、2点についてご紹介していきます。
【目次】
カップラーメンが身体に悪い理由とは?
塩分の過剰摂取
市販で売られているカップラーメンのほとんどは、塩分が多く含まれています。
カップラーメンの塩分摂取量の多さは、ダントツでトップです。
参考資料:国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所から
https://www.nibiohn.go.jp/information/nihn/files/8404cee25d908752943d20f6a3233af289ee95ea.pdf
カップラーメンを毎日食べている人は、必然的に塩分過剰状態にあります。
体内の塩分には、
- 細胞を保つ
- 神経細胞に刺激を与え、脳や身体に情報を伝える
- 栄養の消化や吸収を助ける
など、大切な役割を持っています。
逆に塩分を摂り過ぎてしまうと、血液中のナトリウムが高くなり、浸透圧を一定に保とうとして血液量が増えます。
過剰な塩分摂取は血管や心臓、腎臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎不全などの病気を引き起こす原因になります。
どれも命にかかわる病気です。一日二日だけなら、特に問題ありません。
それが一週間、半月、一月と、長期にわたって3食カップラーメンだと他の食べ物と合わさって、塩分の過剰摂取になります。
種類にもよりますが、1食あたり5〜6gも含まれています。カップラーメン1つだけで、一日分の塩分を摂る、ということになります。
私たちが一日の平均塩分摂取量は、厚労省・高血圧学会・WHOで異なります。
厚労省推奨
- 男性・・・7.5g/日 未満
- 女性・・・6.5g/日 未満
高血圧学会推奨 6.0g/日 未満
WHO 5.0g/日 未満
※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の報告書から
カップラーメン一食だけで目標値に到達しています。
塩分は私たちの体に必要ですが、摂り過ぎてしまうと命にかかわる病気に引き起こす原因にもなります。
カップラーメンに限らず、塩分が多く含まれている食べ物はできるだけ、控えるようにしましょう。
栄養失調になりやすいから
カップラーメンに限らず、同じものを食べ続けていたら栄養失調になるのは、当たり前。手ごろなお値段で買えるからこそ、なるべく食費を節約したい方にとってカップラーメンをストックしていますよね。
お湯を注いで3分待つだけで良いから、時間がない人や料理するのが面倒な人にとって依存しやすい食品といえるでしょう。
カップラーメンを食べるなら
- たんぱく質が含まれているゆで卵やお肉、チーズ
- 緑黄色野菜の中でも抜群の栄養価を誇るほうれん草
- ビタミン、食物繊維が豊富なブロッコリー
- コンビニで販売されている肉入りカット野菜
- ビタミンC・B群、アスパラギン酸などの栄養が含まれているもやし などがおすすめです。
塩分を控えるためには
スープは残す
カップラーメンのスープには、塩分が多く含まれています。スープを残すだけでも、塩分を抑えることができます。
いくらスープを残しても食べる頻度が多いと、意味がありません。スープは残しつつ、食べる頻度を週に1〜2回にする、などしてみましょう。
カリウムが含まれている食べ物も摂取する
カップラーメン単体だけではなく、生野菜や果物、海藻類に多く含まれている、「カリウム」も摂取するようにしましょう。
カリウムには、余分な塩分を排出してくれる働きがあります。しかし、水に溶けやすい特徴を持っているので、生のまま食べる方が、効率的に摂取することができます。
カップラーメンの中には、減塩しているのもありますので、「生のまま食べるのは嫌だ‼︎」という方は、ホリカフーズさんのしょうゆラーメンがおすすめです。
カップラーメンは添加物が多い
カップラーメンには、添加物が多く使われています。平均で19種類、多いと27種類もの添加物が使われています。
使用されている主な添加物一覧
- チキンエキス
- ポークエキス
- たん白加水分解物
- 糖類
- 香味調味料
- メンマパウダー
- 加工でん粉
- 調味料(アミノ酸等)
- 炭酸Ca
- カラメル色素
- 増粘多糖類
- カロチノイド色素
- 乳化剤
- 酸化防止剤(ビタミンE)
- 香辛料抽出物
- くん液
- ビタミンB2
- ビタミンB1
- 香料
- 酸味料
この中で危険なものは
- 調味料(アミノ酸等)
- カラメル色素
- カロチノイド
- 加工でん粉
です。
調味料(アミノ酸等)
ほとんどの加工食品に使用されており、うま味や塩味を付けるなど、うま味調味料として用いられています。
一般的なうま味調味料は、グルタミン酸ナトリウムという成分です。トマトや納豆、母乳などにも含まれているので、直ぐに体に害があるわけではありません。
過剰に摂取してしまうと、肥満になりやすくなる、目の病気になる可能性があるが、適度に摂取していれば病的な肥満を予防することもできます。
カラメル色素
カラメルと聞くと、砂糖を加工して作る無害なイメージを持っている人が多いと思いますが、一番危ない着色料です。
カラメル色素は、全部で4種類あります。
うち2種類は、発ガン性が疑われると言われている「4-メチルイミダゾール」が含まれています。
カップ麺、インスタントラーメン、ソース、パスタソース、スナック菓子、焼き菓子、健康ドリンクなど、私たちの身近な食品に多く含まれています。
他にも、コンビニやスーパーで売られている惣菜や弁当、冷凍食品など、上げていけばキリがないです。
成分表を見ていると、4種類のうち、どれを使われているのか表記されていません。種類を見分けるのは難しいため、できるだけ避けた方がいいです。
1日の摂取許容量が設定されているのは、Ⅰ〜Ⅳのうち、「カラメルⅠ」を除く3種類です。カラメルⅠは、生涯にわたって、摂取許容量を超えても健康に害をもたらしません。
【カラメルⅡ】
0〜160mg/kg
【カラメルⅢ】
0〜200mg/kg
【カラメルⅣ】
0〜200mg/kg
カロチノイド
赤、黄、色鮮やかな食品に使われる着色料のことであり、微生物を含む動植物から作られる色素のことです。
使用している食品によっては、カロチノイド色素(カロテノイド色素)、カロチン色素(カロテン色素)、カロチン(カロテン)と、表示名に統一性はありません。
カロチノイドに使用されている、アナトー色素というベニノキの種子からとれる赤色色素があります。
アナトー色素は天然抽出物ですが、発がん性があるのではないかと言われています。
天然抽出物なので人工物と違い、大量生産することができません。中には、化学処理をしているものもあります。
仮に科学処理をされていても、表示はされないので、使われているかどうか、その見分けが難しいです。
もしかしたら、ベニノキの栽培地が水銀に汚染されており、作られている可能性もあります。
カロチノイド自体、なにから作られた色素なのか、そこまで記載されていないので、「何から作られた色素なのか」、その危険性への不安は消えません。
あくまで可能性の話ですので、このような色素も含まれているんだなぁ、程度に留めておきましょう。
加工でん粉
主に麺や餅、お菓子などに使用されています。その目的は、粘り気やでんぷん質の老化による劣化を防ぐためです。
原料は、トウモロコシ、米、小麦、豆類、じゃがいもなど。加工でん粉は、天安のでんぷんに化学薬品を加えて作り出した食品添加物。
加工でん粉の中でも、健康上懸念されているのが、"プロピレンキシド"や"プロピレンオキサイド"を使用した加工でん粉です。
どちらも低温への耐性があり、冷凍食品などに使用されています。幼児向けの食品に使用されることを、禁止としている国もあります。
妊婦さんや小さなお子さんがおられる家庭では特に、気にすべき添加物です。
とはいえ少し食べただけで、体に危険が及ぶことはありません。
食べるときの工夫
【汁を全部飲まない】
汁には、塩分が多く含まれています。ラーメンの汁を飲まないだけで、約半分の塩分を減らすことができます。
塩分を摂り過ぎてしまうと、
一番カップラーメンを食べないことです。もし食べるのなら、汁は残すようにしましょう。
【毎日食べない】
カップラーメンに限らず、"〇〇だけ生活"は健康によくありません。
カップラーメンだけだと、野菜が少ないのでビタミンやミネラル、食物繊維が全く摂れていません。
明らかに、体に必要な栄養素を摂取できていなので、ぼーっとしたり、顔に吹き出物がでる、顔色が悪くなる、血液ドロドロなど、健康面は絶望的です。
1日1食、2〜3日おきに食べるなど、間隔を空けて食べる分には問題ありません。
普段は味噌汁や煮付け、野菜炒めなど普通の食事をしつつ、たまに食べる程度にしておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
安くて手軽に入手できるカップラーメン。カップラーメンには、WHOが推奨する摂取量をオーバーします。
毎日食べ続けていると野菜が少ないので栄養が偏り、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの病気を引き起こす原因になります。
カップラーメンを食べるのなら、2〜3日おきにするか週に1〜2回にするなど、食べる頻度を減らす、スープを残すようにしましょう。
ご覧いただきありがとうございます。