【1日1万歩は歩きすぎ】ウォーキングで健康に効果的な歩数とは?
皆さんこんにちは凛です。
歩くだけなので誰でも始めることができる有酸素運動"ウォーキング"。
ほとんどの人は健康目的で始めたのではないでしょうか。
普段から体を動かしていない人や、あまり激しい運動ができない人でもウォーキングは、誰でもできます。
ウォーキングの常識となっている「1日1万歩」、実は歩きすぎだということをご存知ですか?
健康のためにと歩いているのに、体調を崩したり、風邪をひきやすくなっていっては、せっかくのウォーキングもやる気を無くしてしまいます。
そこで今回は、
- 1日1万歩が歩きすぎによる体の不調
- 1日にベストな歩数
以上2点についてご紹介していきます。
1日1万歩は広告のキャッチコピーから生まれた
そもそも「1日1万歩」という言葉は、広告のキャッチコピーから生まれた言葉です。
1964年、日本で初めて発明された山佐時計計器の万歩系で、音の響きの良さからつけられたと言われています。
ですので、実際は1万歩も歩く必要はありません。
逆に歩きすぎると、風邪をひきやすくなるなど、健康どころか不健康になってしまいます。
歩きすぎると風邪をひきやすくなる
健康のために‼︎と張り切って歩きすぎると、免疫力が低下して、風邪をひきやすくなります。
アスリート選手たちは、風邪をひきやすいと言われていますが、これは激しい運動によるものです。
運動で免疫機能が上がるのは、適度な運動をしている場合です。
アスリート選手に限らず、激しいスポーツをしている子ども達も同じく、体調を崩しやすくなります。
これには、身体の機能に原因があります。
今はあり得ないことですが、太古の時代、私たち人間は突発的に、動物に襲われることがありました。生きるか死ぬか、戦うか逃げるかを、瞬時に判断しなければなりません。
その時、脳や肺、筋肉など優先的に使う部分へ栄養や酸素の供給を増やします。
逆に優先順位が低い消化器と免疫はあまり回ってこなくなります。このメカニズムは現代でも変わっていません。
アスリート選手が風邪をひきやすいのは、運動で一番使っている肺や筋肉に、栄養や酸素が優先的に回るからです。
ウォーキングをされる場合は、会話ができるくらいを目安にしましょう。
1日にベストな歩数は?
健康目的なら、1日7000歩から8000歩が効果的と言われています。この数値は1日のトータルであり、一度に歩いた歩数ではありません。
2000年以降、群馬県中之条町の65歳以上5000人を対象に、日常の身体活動と病気予防の関係について調査した研究で、「中之条研究」が得られた成果です。
15年以上も続けて行われた研究は、ただ歩くだけでなく、歩く質も重要であることが判明しています。
予防基準一覧
【歩数・中強度の活動時間・予防できる病気】
- 2000歩・0分・寝たきり
- 4000歩・5分・うつ病
- 5000歩・7.5分・認知症、心疾患、脳卒中
- 7000歩・15分・動脈硬化、骨粗しょう症、骨折
- 7500歩・17.5分・筋減少症、体力の低下
- 8000歩・20分・高血圧、糖尿病、メタボ(75歳以上)
- 9000歩・25分・高血圧(正常高値血圧)、高血糖
- 10000歩・30分・メタボリックシンドローム(75歳未満)
- 12000歩・40分・肥満(※)
※12000歩(40分)以上の運動は、健康に害する可能性があります。
1日の平均歩数が8000歩以上で、20分以上早歩きをしている人は、健康維持・増進、健康寿命の延伸につながります。
1度に8000歩も歩く必要はない
皆さんは、一回の運動で8000回以上歩かないと、意味がないと思われていませんか?
健康的なウォーキング方法は、「1日8000歩を20分早歩きをする」、ということです。
こちらも先程ご紹介した中之条研究からの研究結果からです。
1時間以上歩き続けるのは、運動習慣がない人からしたら、地味にきついです。
買い物に出かけたり、階段の上り下り、一駅分歩くなど、ウォーキング以外の時間も含め、「1日8000歩」を目指しましょう。
日常の何気ない動作でも、意外と運動になります。
最後に
では今回の内容をまとめてみましょう。
- 1日1万歩は歩きすぎている
- 歩きすぎは、逆に体調を崩しやすくなる
- 健康的な効果を得たいのなら、1日7000〜8000歩がベストな歩数
- 一回の運動で8000歩も歩く必要はない
いかがでしたでしょうか。
ウォーキングは、誰でも簡単に始めることができます。だからこそ、歩きすぎたりすると、体調を崩しやすくなってしまうため、歩きすぎには気をつける必要があります。
どうしても予定があったり、天候で運動ができない日があるでしょう。あまり責めずに、出来ていればその日はOK、と考えていれば、大丈夫です。
焦らず自分のペースで歩いていきましょう‼︎
ご覧いただきありがとうございます。